【前編】独立するタイミングは自分次第。 できることから小さく始めていけばいい
ネイリーで活躍する人気ネイリストの声をお届けするインタビュー。
今回は東京・三鷹のエリアの人気サロン「adel nail」の菅原さんにお話を伺いました。
ネイリストになって2年で独立し、これまで1人でサロンを経営してきた菅原さん。現在は予約の9割がリピーターで埋まる人気サロンを作り上げてきました。安定して長くお客さまに愛されるサロン作りのポイントをたくさん教えていただきました。
ネイリストになったきっかけは「個人事業主になりたかったから」。独立するタイミングはいつだっていい
ーまずはネイリストになった経緯についてお聞かせください。
もともと個人事業主になろうと思っていて、いくつかあった候補の中からネイリストを選びました。開業の初期費用が安かった点もありますが、決め手は美容に興味があったことと細かい作業が好きだったこと。子どもの頃も工作が好きだったんです。
ー独立する前は違うお仕事をされていたのですか?
はい。アパレルの学校を卒業して服を作る仕事をしていましたが、雇われている環境よりも一人でやりたいな、っていう思いがあって・・で、独立してネイリストにって感じです。ネイルの勉強を始めたのはだいたい20歳くらいの時です。
ースクールに通った後はすぐ独立されたのですか?
最初はやっぱりサロンに就職しようと思って、結局卒業後そこで2年くらい働きました。その後もう1店舗勤めて経験を積もうと色んなサロンの求人を見たんですけど希望条件に合う所がなくて。
独立しようとするとよく言われがちなのですが「独立するには付いてきてくれるお客さまがいないと」「独立するほどの技術がまだ足りない」とか。でも、それって一生続く悩みだし結局いつ始めても同じなんですよね。
ー独立するとき、一番不安だった点は何でしたか?
一番はやっぱり・・・1人になると後ろ盾がなくなるじゃないですか。自分を守ってくれる人が誰もいないし、何かトラブルがあったときにフォローしてくれる人もいないし。それはずっとつきまとう不安ですが、最初は特に「もう何もなくなっちゃったな」っていう気持ちでした。
ーそれでも個人事業主になりたいっていう気持ちは堅かったのですね。
そうですね。もう他の選択肢は考えていなかったし、一応「こう言う風にやればうまくいく」っていうのは頭の中で考えていたので。実際に集客してみてどうすれば良いか考えて、試しにやってこれを毎日やればうまくいくだろうなという見当はついていました。あとは気持ちの問題だけで。
ーこうすればうまくいく、というのは・・・?
たとえば、ネットをうまく活用して集客する方法ですね。サロンをアピールする文章とか価格とか、出し方を色々試してどれが一番反応がいいかとか。
当時はまだInstagramがなくてmixiを使っていたんです。その頃は周りでもmixiを使っている人が多くて、私も記事をアップしてお客さまを呼んでいました。ネイルコミュニティなども活用して。
Instagramを使い始めたのは開業してからずっと後の話です。ここ4、5年くらい。
お客さまの気持ちを考慮しサロンは午後オープン。夜遅い時間の枠も用意
ー菅原さんのサロンは開店時間が午後なんですよね?
そうなんです、13時スタートで終わるのは基本21時。休憩時間はないので2時間ごとにお客さんが入り1日最大で4名で、余裕をもって1人当たり2時間確保しています。このスケジュールが今のベストです。
−仕事のしやすさは変わりましたか?
以前は最大1日6人にして休みを挟まずそのペースで毎日仕事をしていました。けど・・それだと限界がきて集中できなくなってくるんです。だから余裕は持たせた方がいいですね。
21時スタートの枠も用意してるんですが、その時間帯は料金を2,000円ほど高く設定しているので毎日埋まるわけではないです。
ー21時スタートは仕事終わりの方からするとありがたい時間帯ですね。
店舗の物件選びで大切なのはエリアより立地と内装。 客層は価格帯とデザインで変わる
ー独立してからはずっと自宅兼サロンのスタイルなのですか?
はい、何度か移転していますが、毎回サロン向けのマンションを探しています。
ー探す時どういう条件を求めていますか?
まずは駅から5分以内じゃないといけないと思います。お客さまにも聞いた事があって、「何分以上だと遠く感じます?」って。すると「5分以上は歩かないかな」って言われることが多くて。あとは「住居」っていう感じがないところ、内装がきれいなことも大事です。
マンションに来るのってやっぱり少なからず怖いと思うんです、だからあまり暗かったり雰囲気が悪いと感じる所は避けています。
あとは自分の住居スペースと施術スペースは完全に離せる間取りかも気にしています。
ーエリアへのこだわりやエリアごとの違いってありますか?
独立して最初のほうは結構色んな場所へ移っていましたが、客層はどこもかわらないですね。どういう場所でやるかというよりも、価格とデザイン次第で来るお客さんは変わりますね。
▽現在のサロンの内観
ワンオペで大変だった予約管理がネイリーを使い始めて楽に。集客に労力を使わないで済むのも頼れるポイント
ー独立されてネイリーを始められるまではどうされていたんですか?
mixiからInstagramに移り、今はネイリーを使っています。
SNSで集客してた頃はワンオペですごく面倒なことになっていたのがネイリーに移ってすごく楽になりました。今はネイリーだけで管理しています
ーどういうところが楽だと感じますか?
まずは集客です。
SNSはアプリ自体が集客してくれるわけじゃなくて自分で自発的に傾向を見て探って試して回数を重ねて・・っていう労力がある。でもネイリーでは色んなキャンペーンなどをやってくれて自動で集客をしてくれている。そういう面で頼れますね。
あと、日程調整の部分はかなり助かっています。ネイリーを使い始めてからは予約管理のミスやストレスがほぼゼロになりました。たしかに手数料はかかりますけど、その金額払ってでもその負担は減らせたほうがいいです。
それにサロン側だけでなくお客さま側もお互い楽だと思いますよ。操作も分かりやすいですし。お客さまからも「予約や管理が楽ですね」という声をいただいています。
何かあっても問い合わせたらすぐ対応してもらえるし、フットワークが軽い会社だなと思いながら使っています。
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菅原さんのインタビューは【後編】へと続きます。後半では価格改定のタイミングやリピーターのお客様が離れない一番の理由となっている、菅原さんのある「こだわり」について迫ります!